2014年6月26日(木)
TPP交渉脱退せよ
紙氏 決議示し首相に迫る
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日本共産党の紙智子議員は12日の参院農林水産委員会で、安倍晋三首相に対し環太平洋連携協定(TPP)によって農家をつぶしてしまうという自覚があるのかと批判し、TPP交渉からの脱退を迫りました。
紙氏は、日米協議の現状を「農産物輸入の関税引き下げを前提に、具体的条件を詰める交渉だ」と指摘し、4月のオバマ米大統領来日時に首相が豚肉の関税撤廃策を受け入れたとする一部報道は事実なのかと追及。首相は「記事自体は間違い。そのような事実はない」としました。
紙氏は、米国の畜産業界などが出した「日本が関税維持に固執するなら日本抜きで妥結すべきだ」とする声明を紹介。重要5品目などの聖域を確保できない場合は交渉脱退も辞さないとする国会決議を示し、「(妥結を)急いでいるのは総理、あなただけだ」と脱退を迫りました。
安倍首相は「決議を受け止めながら交渉を進め、現在、最終段階に至っている」と答弁。紙氏は「誰が聞いても納得できない答弁だ。(米国の要求は)そんな状況ではない」と批判しました。