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2014年8月2日(土)

「九条の会」 臨時国会向け創意・工夫

全国7500の「会」 大行動へ

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 憲法9条を守る一点で手をつなぐ「九条の会」が、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」に抗議し、草の根から「戦争する国づくりは許さない」との声を上げています。全国各地で学習会や講演会など、それぞれの創意をこらした宣伝・署名行動が広がっています。臨時国会が開かれる10月には、全国で7500を超える会が一斉に活動する計画です。


 「九条の会」は発足10周年の6月10日、東京都内で講演会を開き、安倍政権の9条破壊の暴走を阻むため立ち上がろうと提起しました。7月5日には「集団的自衛権行使容認の『閣議決定』に抗議し、いまこそ主権者の声を全国の草の根から」と題したアピールを発表。「『戦争する国づくりは許さない』との声を全国の草の根からあげるときです。全国のすべての『九条の会』が、その先頭にたって、創意と工夫をこらして多様な行動に立ち上がることを呼びかけます」と訴えました。

 7月に開かれた事務局主催の「安倍内閣の改憲暴走阻止をめざす交流・懇談会」では、呼びかけを受けた具体的な行動を論議。10月を全国統一行動月間とし、すべての会が行動する▽各種イベント、集会、公開学習会、署名、シール投票、チラシ・リーフレットの配布、ポスターの張り出しなどに取り組む▽11月24日に東京・日比谷公会堂で集会・パレードする―ことなどを提案しました。

「九条の会」真価発揮

草の根で動けば世論は変わる

 各地の「九条の会」は「全国に7500ある九条の会が草の根で動けば世論は大きく変わる」、「いまこそ、九条の会の真価を発揮するときだ」と次々立ち上がっています。

 約1000の会がある東京都内。7月28日、各地の会が参加して「首都東京から九条の会の新たな前進のための懇談会」と題した会合が開かれました。地域での活動を重視し、分野別の会との共同も追求するなど「かつてない活動に取り組もう」と話し合いました。

 活動を休止していた都心の「神田九条の会」は6月、安倍政権の9条破壊の暴走を止めようと、再開されました。発起人の一人は「今こそ9条を守る運動を広げることが大事だ」と語っています。

 地域に16の会がある千葉県船橋市。10月には、すべての会が協力しあって市内に計35ある駅頭で宣伝する計画です。9月に学習決起集会を開き、プラカードやのぼりも作ってアピールします。

 神奈川・鎌倉の会は10月、「鎌倉憲法学校」を開く予定です。

「町の反応大きく変化」

ネットワーク生かした活動交流

 「九条の会」は7月5日、都内で交流・懇談会を開き、全国から130人が参加しました。多くの会から、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を前後して、街の反応が大きく変わったと報告されました。「私も反対だが、何をしたらいいか」との声がかかり、署名に応える人、チラシを受け取る人が増えているといいます。

 「チラシをまきながら協力者をつくり、会の裾野を広げている」(東京・八王子)、「チラシを入れてから署名に入る活動を7年続け、署名は4000を超えた」(群馬・宝泉=ほうせん=)などと語られました。

 会のネットワークも生かされています。

 北海道からは、「120の会を結集したネットワークができ、自民党や公明党の地元選出国会議員には抗議、9条を守る政党には激励のファクスを入れようと提案している」と報告。「5月に全県規模の大集会を開いたことをテコに、休止状態の会が再開された」(新潟)、「新聞の意見広告に全県規模でそれぞれの会が取り組んだ」(静岡)などの経験が紹介されました。


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