2014年8月4日(月)
核兵器廃絶へ活発な議論
原水爆禁止世界大会 国際会議2日目
広島市で開かれている原水爆禁止世界大会・国際会議は2日目の3日、核兵器の全面廃絶に向けた運動と市民の役割などについて、国内外の参加者が活発な議論を続けました。
午前中の第3セッションでは3氏が問題提起しました。アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソンさんは、来年、ニューヨークで開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議の前に国際核兵器廃絶会議を開催するほか、大衆的な集会と行進を組織し、「核兵器廃絶と軍事費削減など、平和と正義の実現を要求する」と表明しました。
国際平和ビューローのライナー・ブラウン共同会長は、世界大会の歴史を、たたかいの到達点を示すものだと指摘。「核兵器のない平和で公正な世界は可能であり、その活動は必ず勝利するだろう」と激励しました。
日本原水協の安井正和事務局長は、核兵器を「人類と文明に対する犯罪」と非難。NPTに向け「地域、自治体ぐるみの署名を全国に広げて日本政府に迫り、前回を大きく上回る署名をニューヨークに積み上げる決意」を表明しました。
討論では、インドから参加したマニシャ・ガウルさんが「どう行動すればNPT強化という目的が達成されるか」と質問。ガーソンさんは「核保有国にできる限りの圧力をかけ続けることが重要だ。大きな変化はすぐには訪れないが、世界中に影響を与えていこう」と励ましました。
午後は各セッションを受けた三つの分科会で議論を深め、経験を交流しました。