2014年8月5日(火)
核兵器全面禁止の大波を
原水爆禁止世界大会・広島 開会総会
NPT再検討会議を転機に
原水爆禁止2014年世界大会・広島開会総会が4日、広島市で開かれました。海外代表を含め6500人が参加。8カ月後に迫った核不拡散条約(NPT)再検討会議を、核兵器廃絶を実現する決定的な転機とするために核兵器全面禁止の大波をつくりだそうと決意を語り合いました。
|
ファンファーレとともに国民平和大行進の通し行進者9人や、国際青年リレー行進の青年たちが登壇。リレー行進したフィリピンのマラヤ・ファブロスさん(35)が日本語で「平和で公正な世界、いつになったら実現するの?」と呼びかけると、参加者が「今でしょ!」と応じました。
全国各地で行動する人たちが壇上を埋めて発言。「100万の署名、150人のNPT代表派遣をやりきる」(大阪府)「県内全27自治体で原爆写真展を開いた」(岡山県)と報告しました。
被爆者も「あきらめてはなりません」と訴えました。日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の坪井直(すなお)代表委員(89)はあいさつで、「核兵器廃絶、核兵器禁止条約が成り立つまでは、絶対に死にたくありません」と力強く表明。参加者は大きな拍手で応えました。
核兵器廃絶の国際世論を主導するインドネシアのデスラ・プルチャヤ国連大使が中東情勢のために出席できなくなり、メッセージを寄せました。海外代表が発言しました。
全労連の小田川義和議長が開会宣言し、冨田宏治国際会議宣言起草委員長(関西学院大学教授)が主催者報告。冨田氏は「すべての政府、世界の諸国民、市民社会、草の根の運動が、今こそ決断と勇気をもって行動に立ち上がるときがきた」と訴えました。松井一実広島市長がメッセージを寄せました。