2014年8月6日(水)
きょう 広島被爆69年
広島は6日、アメリカによる原爆投下の惨禍から69年を迎えます。1発の原子爆弾は広島の街を壊滅させ、その年の末までに約14万人の尊い命を奪いました。生き残った人びとも放射線の影響による後遺症に苦しめられ、その苦しみは今でも続いています。
被爆者健康手帳を持つ被爆者は、全国で19万2719人(うち広島市に6万1666人、3月末現在)、前年から9060人減り、20万人を割りました。広島市内の被爆者の平均年齢は78・9歳と高齢化はいっそうすすみました。核兵器をなくす世論と運動を広げるためにも、高齢化する被爆者の被爆の記憶を語り継いでいくことが大切になっています。
核兵器の「人道的影響」を追及する声は世界中に広がり、今年4月開かれたNPT(核不拡散条約)再検討会議第3回準備委員会では、圧倒的多数の国が核保有国に核兵器禁止条約の交渉開始を迫っています。
日本は被爆国として、憲法9条を持つ国として核兵器のない平和な世界めざす先頭に立つべきですが、安倍内閣は集団的自衛権行使容認を「閣議決定」し、「戦争する国づくり」への動きを強めています。こうした動きに、多くの国民が不安と危機感を強め、平和への要求が強まっています。
この1年間、新たに死亡が確認された原爆死没者は5507人、合計で29万2325人になりました。
広島市では、原爆死没者を追悼し、核兵器廃絶・平和を願う行事が終日続きます。