2014年8月9日(土)
原水爆禁止世界大会 長崎でフォーラム
核兵器廃絶 市民の役割は
「核兵器のない平和で公正な世界を」をテーマに政府と市民社会の代表が話し合う、原水爆禁止2014年世界大会・長崎・国際交流フォーラムが8日、長崎大学で開かれました。被爆70年の2015年に開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けてどう運動を進めるか、政府にどう働きかけるかなど、4人のパネリストの発言を受け、250人の参加者が活発に議論しました。
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核兵器の非人道性を主題にした国際会議を12月に開催するオーストリアのアレクサンダー・クメント大使は、核軍縮の取り組みで市民社会とりわけ日本の運動が重要だと指摘。米国のジョゼフ・ガーソンさんはニューヨークで開かれるNPT再検討会議に、日本から多くの人たちを迎えることに責任を感じると述べました。
国際平和ビューロー共同会長のライナー・ブラウンさんは、再検討会議での議論を市民社会の行動で後押ししようと強調。原水爆禁止日本協議会事務局次長の土田弥生さんは、再検討会議に向けて原爆展の開催やアピール署名の取り組みを強めようと訴えました。
討論では、日本国内での署名推進や海外代表の自国での取り組みなど、決意を込めた発言が相次ぎました。
フォーラムでは、長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄(すみてる)会長があいさつ。田上富久・長崎市長のメッセージが代読され、阪口伸六・大阪府高石市長があいさつしました。