「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年8月13日(水)

長崎市長の「平和宣言」に難クセ

首長の意思表明 当然なのに…

自民党衆院議員が傲慢発言

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 自民党の土屋正忠衆院議員が自身の9日付ブログで、田上富久長崎市長が平和宣言(9日)で集団的自衛権をめぐる議論に懸念を示したことに対し、「平和を維持するための政治的選択について語りたいなら長崎市長を辞職して国政に出ることだ」と述べ、批判を浴びています。

 土屋氏はブログで「核の悲劇を繰り返さないためにも、現実に立って抑止力を有効に組み立てることが政治の責任もった選択なのである。集団的自衛権も現実政治の選択肢の一つ」と述べ、行使容認の「閣議決定」を正当化。広島、長崎の平和宣言は「核抑止力」論の立場を核兵器廃絶の流れに反するものとして批判していますが、それを有効だとする持論を披露しています。

 その上で、土屋氏は「集団的自衛権云々という具体的政治課題に言及すれば権威が下がる」として、集団的自衛権をめぐる議論を急ぐなかで「平和の原点がいま揺らいでいるのではないかという不安と懸念」が生まれていると平和宣言で指摘した田上市長を非難し、市長辞職・国政選挙出馬まで勧めました。

 田上市長の発言は自治体の首長として住民の安全を守る立場に基づいた当然の発言で、土屋氏の発言はこれを否定した暴言。地方から国政に対してものをいうことに圧力をかけ、表現の自由さえ侵害するものです。

 長崎の原点に関わる問題だと被爆地の切実な思いを伝えた田上市長の当然の訴えに対し、国会議員として耳を傾けるどころか嫌悪する姿勢を示した土屋氏に、「傲慢(ごうまん)」「思い上がり」と抗議の声が上がっています。

 土屋氏は自民党内で秘密保護法制定を推進したインテリジェンス・秘密保全等検討プロジェクトチームのメンバーを務めました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって