2014年8月20日(水)
日本は外交が不足
テレビ番組 井上議員が主張
日本共産党の井上哲士参院議員は18日放映のテレビ朝日系「TVタックル」に出演し、集団的自衛権の問題をめぐり議論しました。
尖閣諸島や中国の「防空識別圏」問題をめぐる日中の緊張の高まりに対応するため、集団的自衛権行使容認が必要だとする議論が出されました。
井上氏は「そう(戦争に)ならないようにするのが外交だ」「軍事的『備え』ばかりで、日本に足りないのは外交だ。安倍内閣になって中国との関係は悪化するばかりだ」と指摘。南シナ海での緊張の高まりにたいして、当事国が、紛争が起きても戦争にはしないという立場で「ASEANの会合で、中国も交えて南シナ海の行動宣言をつくり、それを行動規範にしようと話し合っている」とのべました。
番組コメンテーターの大竹まことさんが「集団的自衛権の弊害は何か」と問いかけ、評論家の山際澄夫氏は「戦争に巻き込まれる可能性もある」と発言。井上氏は「安倍首相はそういう弊害を何も語っていない」とのべました。
自衛隊の海外での戦闘行為が際限なく拡大する危険性について「国会が認めればそれは正しいことになる」(萩谷順法政大学教授)という発言がありました。井上氏は「国会の多数は常に政権党だから歯止めにならない」と主張。イラクへの派兵でも「戦闘地域には行かない」という政府の説明に反して、自衛隊が危険な地域に行っていた事実を指摘しました。