2014年10月4日(土)
山谷 国家公安委員長
在特会関係者から献金
2010年に2回 同席写真の女性
在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返す「在日特権を許さない市民の会」(在特会)幹部らとの写真が波紋を広げている山谷えり子国家公安委員長(参院議員)が、この在特会幹部と行動をともにしてきた関係者から献金を受け取っていたことが、わかりました。
山谷氏が支部長を務める「自民党東京都参議院比例区第八十四支部」の政治資金収支報告書によると、2010年に617万8000円の個人献金を集めています。
このなかに、在特会幹部の活動を伝える会報(11年1月15日付)に、「平成22年12月8日 新しくなった参議院議員会館を早速訪問」との説明付きで在特会幹部と一緒に山谷氏と写真に写っている女性が、1月18日と6月24日に各3万円、計6万円を献金していることが記載されています。住所は三重県で、職業欄は「無職」となっています。
この女性は、同日付会報の1面に「天長節に思う」との一文を寄せ、「皇室在ればこそ、日本の権威が保たれている」などとのべています。
ヘイトスピーチについては、国連人権差別撤廃委員会が日本政府に対し、規制や取り締まりを勧告するなど、国際問題になっていますが、山谷氏は9月25日、日本外国特派員協会での記者会見で、「在日特権については、私が答えるべきことではない」とあいまいな態度に終始しました。ヘイト集団との密接な関係は国家公安委員長の職責にふさわしいとはいえません。
山谷氏の事務所は、本紙の問い合わせに、「在特会の関係者とは承知していなかった。献金については、ご本人からの申し出があったときに、三重県の主婦ということを確認したが、それ以外のことは聞いていない」と回答しました。
稲田氏も
山谷氏に6万円の献金をしていた女性は、自民党の稲田朋美政調会長の資金管理団体「ともみ組」にも2010年7月1日、1万6000円の献金をしていました。