2014年10月16日(木)
リニア認可 許されない
穀田氏質問 環境壊し消費電力過大
衆院国交委
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日本共産党の穀田恵二議員は15日の衆院国土交通委員会で、JR東海が計画するリニア中央新幹線(東京・品川―名古屋間)について質問し、工事実施計画を認可すべきでないと指摘しました。
JR東海が国交省に提出した環境影響評価書の補正版では、リニア建設にともなう環境破壊や開業後の過大な電力消費などを指摘した環境大臣や国土交通大臣の意見が反映されていないことが明らかになっています。
穀田氏は、大井川の流量減少(毎秒2トン)で影響を受ける静岡県内の自治体から「どうやって水を戻すのか聞きたい。説明がないままの着工は許されない」(島田市)などの声が上がっていることを紹介。JR東海が長野県や県内の自治体が求める環境保全協定の締結すら拒否している実態を示し、「協定を締結するよう指導すべきだ」と迫りました。
太田昭宏国交相は「当事者間でよく話し合っていただきたい」などと無責任な態度をとりました。
穀田氏は、これまでにJR東海が開いた沿線住民への説明会では「参加者が手を挙げているのに途中で質問を打ち切る」などの不誠実な対応があったことを明らかにし、「住民側の意向に誠意をもって応え、行動するよう指導すべきだ」と指摘しました。