2014年10月18日(土)
リニア中央新幹線工事実施計画認可に抗議する
穀田党議員団プロジェクトチーム責任者が談話
日本共産党国会議員団のリニア中央新幹線問題プロジェクトチームの穀田恵二責任者が17日に発表した談話「リニア中央新幹線工事実施計画認可に抗議する―環境問題を置き去りにしたままのJR東海の工事着工は許されない」は次のとおりです。
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一、太田国土交通大臣は、JR東海によるリニア中央新幹線工事実施計画を認可した。
これは、大規模で深刻な環境破壊を引き起こすとの懸念を一顧だにしないものである。環境問題を置き去りにしたJR東海の工事実施計画を認可しないよう求める自治体・住民の声を無視するものであり、強く抗議する。
JR東海の環境影響評価書補正版は、環境保全と住民への丁寧な説明を求めた大臣意見にさえもおよそ応えるものになっていない。また、「生活環境負荷低減策が具体的に示されるまで工事実施計画の認可をしないこと」(大鹿村村議会意見書)など、JR東海の不誠実な対応に対する不信と懸念が広がっている。こうした声に何ら答えることなく、認可をした国の責任は極めて重大といわねばならない。
一、工事実施計画の認可と実際に工事に着工することは別である。JR東海は、工事着工を強行すべきではない。南アルプスを貫通するなど環境破壊を起こす工事を、住民や関係自治体との合意はおろか、まともな説明さえもしないまま強行することは許されない。
JR東海には、「地方公共団体及び住民の理解」(国交大臣意見)を得る義務があり、誠意ある対応を行うべきである。工期を優先し工事着工を急ぐJR東海の方針に対して「懸念が払拭(ふっしょく)されるまで着工すべきでない」(田辺信宏静岡市長)など、沿線自治体から厳しい批判が相次いでいるのは当然である。
国は、自治体・住民の不安に応えて、JR東海を厳しく指導・監督するべきである。
一、今求められているのは、リニア中央新幹線建設そのものについての国民的議論である。
日本共産党は、今後とも、リニア建設に伴う環境破壊その他の問題に不安を持つすべての自治体・住民の方々と力を合わせ奮闘する。