2014年10月19日(日)
環境汚す新日鉄住金
市田氏 環境相「企業に責任」
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日本共産党の市田忠義議員は16日の参院環境委員会で、新日鉄住金室蘭製鉄所(北海道)が、産業廃棄物である鉄鋼スラグやダストを埋め立て、室蘭市の区画整理事業地や登別市の消防署建設予定地で、ヒ素、水銀、鉛、フッ素などの土壌汚染を引き起こし多大な損害を与えている問題で質問しました。
市田氏は、責任や負担もとろうとしない同社を「大企業としての説明責任、社会的責任に反するものだ」と批判し、大企業の廃棄物処理、土壌汚染対策の姿勢を政府にただしました。望月義夫環境相は「事業者は公害防止が求められる。説明責任、社会的責任を果たす必要がある」と答弁しました。
市田氏はさらに、新日鉄住金広畑製鋼所(兵庫県)が社有地内の青石綿を吹き付けた建屋の解体で、事前の届け出もなくシートの囲いもせず石綿用のマスクも着用させないまま作業を行わせ、敷地外まで石綿を飛散させた後、青石綿を回収し近くのピットに埋め立てたことを告発。労働者や市民の健康を顧みず、解体処理費用を安く済ませようとした同社について、「自分の土地に何を捨てようが、何で汚染されようがとやかく言われることはないという姿勢だ」と批判し、社有地内の廃棄物処理などの規制強化を政府に求めました。
望月環境相は「自社敷地内であっても適正に処理しなければならない」と答えました。