2014年10月22日(水)
“小渕事務所からワイン”
公選法違反か 有権者が党県議に証言
|
小渕優子前経済産業相の地元事務所が今年、選挙区内に住む有権者にワイン2本を贈っていたことが分かりました。21日、群馬県渋川市に住む70代男性が日本共産党の伊藤ゆうじ県議に、「小渕氏の地元秘書がワインを持ってきた」と証言しました。
男性が贈られたのは、赤ワインと白ワインの計2本です。それぞれ720ミリリットルのボトルに入っており、県内のワイン製造会社のものとみられます。
白ワインのボトルには「優しさ輝く日本の未来 おぶち優子」のキャッチコピーと顔写真が印刷され、赤ワインのボトルにも小渕氏のスーツ姿の全身写真と名前が印刷されています。
男性によると、ワインは今年、小渕氏の地元秘書が議員の代理と称し、男性の慶事のお祝い品として自宅に届けました。男性は、「小渕さんと物をやりとりするような関係ではなく、贈り物は初めてだった。ワインをもらい、びっくりした」と話しています。
公職選挙法は、選挙区内の有権者に金品などを贈る寄付行為を禁じています。
小渕氏は20日の大臣辞任会見で、ワインについて「当然ながら、選挙区外に何らかの形で使っているもの」と述べ、選挙区内の有権者への贈答を否定しています。