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2014年10月29日(水)

閣僚の疑惑次々 共産党が追及

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 政党助成金(税金)を自分のフトコロに入れたり、所管業務に関わる株式を所有したり、親族企業に政治資金を支出したり、安倍内閣の閣僚の「政治とカネ」の問題が次から次へと明らかになっています。


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(写真)質問する井上哲士議員=28日、参院外交防衛委

人件費の証拠なし

井上氏 江渡氏の矛盾ただす

 江渡聡徳防衛相が代表の資金管理団体「聡友会」から江渡氏本人への違法な寄付があった問題で、日本共産党の井上哲士議員は28日の参院外交防衛委員会で、「人件費とすべきものを寄付と記載した事務的ミス」とする江渡氏の釈明の矛盾をただしました。

 2009年と12年の「聡友会」からの寄付について、江渡氏は「人件費を、担当者が(私への)寄付と混同した」としてきました。

 井上議員は、江渡氏が代表の「自民党青森県第2選挙区支部」が11年に350万円、12年に200万円を江渡氏に寄付した点を指摘。「聡友会」の150万円を加えると、12年も350万円となり、毎年350万円が江渡氏に渡ったことになります。(図参照)

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 井上氏は「資金管理団体と政党支部から区別なしに寄付を受けていたが、違法と気づいたので『実は人件費だ』とつじつまをあわせたのではないか」とただしました。

 これに対し「人件費で記載すべきものを寄付と記載してしまった事務的ミス」などと、従来の答弁を繰り返す江渡防衛相。

 井上氏は、江渡氏が提出した証拠は、12年分の江渡氏あての「仮領収書」しかないことを指摘。「人件費だったことを客観的に示すものは何も出していない」と追及しました。

 江渡氏は「どこまでが客観的か議論がある」「仮の領収書もだめと言われれば、その受け止め方もある」「私は丁寧に説明しているつもり」などと答弁しました。

武田薬品株は「利益相反」

小池氏 厚労相の保有批判

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(写真)質問する小池晃議員=28日、参院厚労委

 塩崎恭久厚生労働相は28日の参院厚労委員会で、製薬大手の武田薬品工業株を3630株(時価総額1680万円)保有していることを認めました。日本共産党の小池晃議員の質問に答えたもの。

 小池氏は、武田薬品工業が高血圧治療薬の臨床試験データ改ざん問題を起こし、会長の長谷川閑史氏は政府の産業競争力会議で「残業代ゼロ」を提案するなど労働行政にも深くかかわってきたことを指摘。厚労大臣が所管業務にかかわる企業の株を大量に保有することは「利益相反であり、重大問題だ」と批判しました。

 塩崎厚労相は「(株式を)意図的に買ったり売ったりすることはおかしいが、持っているだけでは問題にならない」と答弁しました。

 小池氏は、東京電力株の保有が発覚した宮沢洋一経産相が、国民から重大な疑念を持たれていることもあげ、塩崎厚労相の姿勢を批判。「(所管業務にかかわる企業の)株式を保有している以上、厚労大臣の任を受けるべきでなかった」と指摘しました。


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