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2014年10月30日(木)

だから 秘密法反対 デモ行進の学生たち(下)

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 東京・渋谷の街を行進した「特定秘密保護法に反対する学生有志の会(SASPL=サスプル)」によるデモ(25日)。スピーチ紹介の最終回です。


写真

(写真)秘密保護法反対を訴えデモ行進に出発する学生たち=25日、東京都渋谷区

歴史を逆行させない

4年生男子

 僕は今日まで、この秘密保護法について勉強してきました。はじめ、なにがやばいのかぜんぜんわかんなかった。いまは、この法律が欠陥だらけだっていうことがわかります。

 問題はきりがないほどあって、秘密にしていけないことが決まってないこと、そのせいで秘密の範囲がどんどん拡大すること、公務員だろうと非公務員だろうと秘密を取り扱う人は国家によってプライバシーの侵害のような調査を受けなければいけないこと。このザル法に対して政府がしなきゃいけなかったことは、「ていねいな説明」という名の屁(へ)理屈ではなく、この法律に対する抜本的な見直しだったということです。

 僕たちはこの法律のこと、この法律に対する思いをいろんな形にして残してきました。ある人は動画にして残しました。ある人は音楽にして残しました。ある人はフライヤーにして、Tシャツにして、写真にして、この法律に対する怒りや情報を残してきたんです。僕たちは自分たちのつくりだした装置によって、この法律を、自分が、また自分以外の誰かが、忘れたときのために、それをもってたたかうことができるように今日までやってきたんです。

 この秘密保護法は、歴史に逆行するような法律です。この法律は何十年も、もしかしたら永遠に、僕たちがフィードバックするための情報をなくしてしまうような法律なんです。人間は、歴史のなかでたくさん過去から学んできました。過去から学び、この日本が、社会が、世界がどうあるべきかっていうことを考えてきたんです。同じ過ちを犯さないように、新しい犠牲を生み出さないように、僕たちは学んできた。この法律は、それをないがしろにするような法律です。

 僕は、その意思表示の第一歩として、ここで一つ、いわせてください。

 僕は、特定秘密保護法に反対します!

 (おわり)


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