2014年10月31日(金)
「政治とカネ」追及され冷静さ欠く首相
衆院予算委集中審議
30日の衆院予算委員会集中審議では、相次ぐ閣僚の「政治とカネ」問題をめぐって、安倍晋三首相が冷静さを欠く様子が目立ちました。
この日、首相は「政治とカネ」の問題をめぐって「誹謗(ひぼう)中傷はやめるべき」「国民が期待しているのは『政策を前に進めていけ』ということだ」などと答弁。しかし、その直後に、質問者の民主党・枝野幸男氏に「殺人や強盗、窃盗、盗聴を行った革マル派活動家が指導的立場に浸透しているとみられるJR総連から約800万円献金を受けていた」と述べ、自らが“誹謗中傷”合戦をあおりました。
民主党・小川淳也氏から「政治とカネ」をはじめ安倍内閣の不祥事がパネルで示されると、「公共の電波(NHK中継)を使ってイメージ操作をするのはおかしい」と憤慨する場面もありました。
外国人株主が過半数を占める企業から宮沢洋一経産相が献金を受けていた問題では「(宮沢氏は)誠意をもって説明している」とかばった首相。自らが野党時代、同様の問題で民主党の法相に辞任を求めたことを民主・細野豪志氏から「ダブルスタンダードだ」と批判されると、外国人が関わる企業との認識が宮沢氏にはなかったとして、「(民主党の法相とは)まったく違う」と色をなして反論しました。