2014年11月4日(火)
赤旗まつり 討論・戦争する国にさせないために
憲法をまもり、集団的自衛権にストップ
赤旗まつり野外ステージで3日、パネル討論「戦争する国にさせないために―憲法をまもり、集団的自衛権にストップ」が行われました。日本共産党の仁比聡平参院議員、フォトジャーナリストの古居みずえさん、怒りのドラムデモ、東京デモクラシークルーの井手実さんが、戦争の実相を告発し、広がる国民的な共同を語り合いました。
出演者
仁比 聡平 日本共産党参院議員
古居みずえ フォトジャーナリスト
井手 実 怒りのドラムデモ、東京デモクラシークルー
仁比さん 閣議決定のごまかし明白
古居さん 心壊す戦争の実態知って
井手さん 僕たち負ける気がしない
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仁比さんは、「国会論戦を通じて集団的自衛権行使容認の閣議決定が『海外で戦争する国づくり』であり、“国民の命を守る”“戦争に巻き込まれない”など全くのごまかしであることが明らかになった」と告発。「自衛隊員が海外で人を殺し殺される『戦争する国』だとはっきりした。それだけに戦争の現実へのリアルな認識が大切だ」と語りました。
■破壊される日常
古居さんは、イスラエルが無差別攻撃を繰り返すパレスチナ・ガザ地区の現状を紹介。サッカーで遊んでいたときに砲撃され重傷を負った少年たちや、攻撃された避難先の国連学校など、古居さんの撮影写真が大型ビジョンに映し出され、参加者は見入っていました。
「犠牲者の7〜8割は民間人。破壊されるのは建物だけでなく、彼らの日常生活です」と古居さん。使われた爆弾から日本製部品が見つかったエピソードにもふれ、「私たち(日本)はいつの間にか加害者になっている」とも語りました。
井手さんは「言葉が出ない。怖いし、許せないの一言です」。仁比さんは「『自衛』の名のもとに行われる武力行使のハードルがいかに低いかを示している」とのべました。
■“直接言いたい”
「“直接言いたい”という怒りの思いが支えています」
井手さんは、反原発から始まった運動が、秘密保護法反対や集団的自衛権行使容認反対、さらに安倍政権打倒を求める運動へと発展し、若者の参加が増えていると語りました。
「3・11の原発事故後1カ月はおびえていました。反原発の大集会に参加して、僕だけじゃないと励まされたのが、運動に加わるきっかけでした」
人種差別のヘイトスピーチ(憎悪表現)に抗議する行動が世論を動かし、国会でも取り上げられるようになったと紹介し、「きっかけをつくったのは僕たちだ」と述べると、拍手が起こりました。
「負ける気がしない。(安倍政権を)引きずり降ろす気でいます」と語る井手さんに、古居さんは「頼もしい。若い人はおとなしいと思っていたけど、若い人たちが動き始めてくれた」。
仁比さんも、何度も「頼もしいですね」。「安倍首相をこれ以上居座らせるわけにはいかない」と述べると、「そうだ」の声と拍手が広がりました。
井手さんは「さくっと声をあげていくのをスタンダード(標準)にしたい」と語りました。
■共同の要になる
最後に古居さんは、「戦争で壊されるのは人生や生活、心です。現場でどんなことが起こっているのか知ってから決めてほしい」と発言。井手さんが「僕たちの方に未来はある、あいつらにはない! 勝ちましょう」と訴えると大きな拍手。仁比さんは、「立場や党派を問わず、多くの人たちと共同を広げていきましょう。日本共産党はその要となって全力を尽くします」と表明しました。