2014年11月15日(土)
江渡防衛相 届け出ない団体で献金集め
井上議員“違法の疑い”追及
日本共産党の井上哲士議員は13日、参院外交防衛委員会で江渡聡徳(あきのり)防衛相が代表を務める「自民党青森県第二選挙区支部」が、政治団体の届け出のない「政経福祉懇話会」から2002〜12年の11年間で計3285万円の献金を受けている問題を取り上げ、同氏の政治姿勢をただしました。
井上氏は、江渡氏の支援企業の会である同会が支部に毎年300万円の寄付をしながら、政治団体の届け出をしていないと指摘。「政治団体」にあたる団体の届け出なしに寄付を禁じた政治資金規正法に反すると迫りました。江渡氏は、同会が勉強や親睦が目的であり、「政治団体にはあたらず、問題ない」と居直りました。
政党支部へ5万円を超える献金をした企業・団体名は収支報告書に記載され、公開されますが、懇話会を通せば企業名は明らかにされません。
井上氏は「懇話会を隠れみのにした企業献金ではないか」と繰り返し追及しましたが、江渡氏は、「そのようには考えていない」と答弁。
井上氏は、12年に東北6県で政党支部に年間100万円以上の寄付をした128件のうち、政治団体が50、株式会社等が75で懇話会のような任意団体は3団体のみであり、毎年寄付しているのは同懇話会のみだと指摘。「政治活動の公明と公正を確保するという政治資金規正法の目的とかけはなれた不透明な献金だ」と厳しく批判しました。