2014年11月21日(金)
「規範」破り大規模パーティー
下村文科相と石原前環境相
閣僚にたいし在任中の政治資金パーティーの自粛を求めた「規範」を無視し、下村博文文部科学相と石原伸晃環境相(当時)が大規模パーティーを開催していたことが20日、わかりました。
収支報告書によると、下村氏は文科相に在任中の2013年に関連する三つの政治団体それぞれで、1日で1000万円近い収入をあげた大規模な政治資金パーティーを開催しました(図)。
環境相だった石原氏も、支部長をつとめる「自民党東京都第八選挙区支部」が1回の政治資金パーティーで968万円の収入。博友会が2団体80万円のほかは、パーティー券購入者の氏名が1人もわからない不透明なものとなっています。
01年に閣議決定した「規範」は、「国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と定めています。
閣僚は就任時に、この「規範」を守ることを誓わなければなりません。
安倍内閣の主要閣僚である下村氏や、自民党の派閥領袖の石原氏が、「規範」を無視していることは、自民党の金権体質の深刻さを示すものといえます。
本紙の取材に石原氏の事務所は「政党機関紙からのご質問にはお答えしておりません」としています。
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