「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年11月27日(木)

小渕氏13年政治資金

明治座入場料も食事代も馬鈴薯代も――

企業献金と税金が原資

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「収入は税金と企業献金に依拠。観劇代は持ち出し」―。26日、群馬県選管が公表した2013年の政治資金収支報告書で、小渕優子前経済産業相の政治資金の実態が浮き彫りになりました。


 小渕氏は、支部長を務める「自民党群馬県第五選挙区支部」とは別に、関連の政党支部「自民党群馬県ふるさと振興支部」があり、両団体であわせて3700万円を超す企業・団体献金を集めていました。

 ふるさと振興支部は、本紙(9月18日付)が、いち早く小渕氏の第3の“財布”として報じたもので、幅広く企業・団体献金を集める窓口。選挙区支部以外に関連政党支部を持っている政治家は珍しく、20年前、政党助成金を導入する代わりに企業献金を禁止することを決めた「政治改革」に逆行するものです。

 第五選挙区支部は、3446人から57万5500円の「党費」を集める一方、6回にわたって計1200万円を自民党本部から受け取っていますが、すべて国民の税金である政党助成金です。「観劇代」収入も352万4000円計上していました。

利益供与?

 企業・団体献金と税金を原資にして、小渕氏は、どういう活動をおこなっていたのか―。

 小渕優子後援会の13年の収入1958万円のうち、1000万円は、ふるさと振興支部からの寄付。737万2500円が「観劇代」、212万5500円が「国会見学」による事業収入でした。

 東京・明治座に「入場料・食事代」として、9月28日に、第五選挙区支部と小渕優子後援会があわせて1876万5000円支出しています。明治座での観劇会は、約787万円が小渕氏側の持ち出し。有権者への利益供与を禁じた公職選挙法に抵触する疑いがあります。

 小渕氏の政治資金をめぐっては、群馬県の名産、下仁田ネギを購入していたことも問題になっていますが、13年も、ふるさと振興支部が、「じゃが芋代」「馬鈴薯代」計95万2000円を地元選挙区内の農協から購入していました。このジャガイモが有権者に配られていたとすれば、これも公選法に抵触する恐れがあります。

公認したが

 自民党は、みずから「説明責任を果たしたとは思っていない」という小渕氏を公認しましたが、一連の疑惑の元手になっているのは、企業・団体献金と政党助成金であり、その禁止・廃止にとりくむかどうか、政党の基本姿勢が問われています。

図

見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって