2014年11月28日(金)
安倍首相 北海道でTPP語らず
“農家大変だろう”と人ごと
安倍晋三首相は27日、北海道の帯広市、釧路市で演説しました。2012年総選挙で掲げた「断固阻止」の公約を破り、交渉を続ける環太平洋連携協定(TPP)について首相は一言も語りませんでした。同じく演説にたった小選挙区予定候補者の中川郁子氏(道11区)と伊東良孝氏(道7区)も、TPPにふれませんでした。
北海道では、畜産・酪農をはじめ農業と地方経済に壊滅的影響を与えるTPPについて、党派を超え“オール北海道”で反対の声が広がっています。首相は、その声にまじめに向き合う姿勢を示さず、「農家の皆さんも大変だろう」と人ごとのように語り、大規模化の支援策などをあげただけ。「景気の好循環がまさに生まれているんです。この流れを止めてはなりません」と声を張り上げました。
また米軍とともに「海外で戦争する国」に道を開く集団的自衛権行使容認の「閣議決定」にもふれて、「この選挙で問われているのは、私たちが進めてきた道、経済、外交、安全保障、教育、この道を進んでいくのかどうかを決める選挙です」と述べました。