2014年11月30日(日)
首相先頭に「大臣規範」無視
7閣僚、1000万円超パーティー頻繁
安倍晋三首相ら第2次安倍内閣の閣僚7人が2013年、1回の開催で収入1000万円を超える政治資金パーティーを開いていたことが、総務省が28日に公表した政治資金収支報告書で分かりました。「疑惑を招きかねない大規模」パーティーの自粛を定めた「大臣規範」(01年に閣議決定)を、首相先頭にないがしろにしている実態が浮かび上がりました。
安倍首相の資金管理団体「晋和会」の収支報告書によると、13年7〜12月に都内のホテルで「後援会朝食会」を6回開催。うち5回が最高2342万円をはじめ1000万円を超えており、計7595万円にのぼります。
麻生太郎副総理・財務相の資金管理団体「素淮会(そわいかい)」は、13年8月5日に催した1回のパーティーで5148万円も集めています。
林芳正前農林水産相の資金管理団体「林芳正を支える会」は、1000万円超のパーティーを5回開き、総額は8121万円です。
ほかに1000万円以上のパーティーを開いたのは、茂木敏充前経済産業相(4回、計7468万円)、岸田文雄外相(4回、計6423万円)、甘利明経済再生担当相(3回、計3868万円)、石原伸晃前環境相(2回、計3036万円)です。
大臣規範では自粛すべきパーティーの収入額は示していません。しかし、政治資金規正法は1000万円以上を集めるものを「特定パーティー」と規定。開催日や場所などを報告書に記載するよう義務付けています。