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2014年12月6日(土)

政治とカネ

3閣僚 疑惑抱えたまま立候補

2013年政治資金収支報告書から

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 総選挙で自民党は、「政治とカネ」をめぐる重大な疑惑が指摘されている第2次安倍改造内閣の閣僚ら一連の政治家を公認しました。このほど公表された2013年分の政治資金収支報告書を点検すると、相変わらずの私物化ともいえる実態が浮き彫りに―。 (藤沢忠明)


小渕前経産相

観劇、身内の店、ネギ…

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(写真)実姉の夫が経営する服飾雑貨店=東京都港区

 東京・明治座での「観劇会」をめぐって、13年も「小渕優子後援会」と支部長を務める「自民党群馬県第五選挙区支部」で約780万円の“収入不足”が明らかになった小渕優子前経済産業相(衆院群馬5区)。

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(写真)小渕前経産相の資金管理団体への親族企業の領収書

 資金管理団体「未来産業研究会」では、姉の夫が経営する服飾雑貨店(東京都港区)に計10回、総額62万4382円を「品代」として「組織活動費」から支出していました。同店には、10〜12年に計約245万円も支出しており、親族企業への政治資金の還流では、と指摘されています。

 このほか、「ネギ代」として、選挙区の同県下仁田町の農家に2月と12月に計123万5900円を支出。「煎餅(せんべい)代」として、東京・銀座の煎餅店に計16回、計44万1620円の支払いも。

 小渕氏は2日の第一声で、一連の政治資金問題について、「今はまだ説明できる段階ではないが…」と涙ながらに訴えましたが、これらの支出は政治活動といえるのか―。

西川農水相

「エルメス」が渉外費?

 二つの親族企業への政党助成金を含む政治資金の還流疑惑が問題になっている西川公也農水相(衆院栃木2区)は、資金管理団体「幸湖会」は、昨年12月26日にフランスの高級ブランド「エルメスジャポン」に2万3100円を「渉外費」として計上していました。

 支出の目的欄には「エルメス」と記載されていましたが、13年分の収支報告書の公表前の今年11月13日付で訂正し、「支出はなかった」としました。訂正後、「私費で払うことにした」と説明していますが、政治資金を私的に流用していたことの証明です。

江渡防衛相

200万円を自分に寄付

 みずからの資金管理団体「聡友会」から09年と12年に計350万円を本人あてに寄付したとして収支報告書に記載していた江渡聡徳防衛相(衆院青森2区)。政治資金規正法は、選挙運動に関するものを除き、資金管理団体から国会議員個人への寄付は私的に使わぬよう禁じており、江渡氏は国会で追及され、「人件費だった」と訂正しましたが、その証拠を示せないでいます。

 13年も6月28日に200万円を本人に寄付したとの記載が、二重線で消されたうえで、訂正印が押されていました。

 今度は、「元秘書への退職金」と釈明していますが、説明責任が問われています。


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