2015年1月7日(水)
被爆70年 核兵器廃絶今こそ
6・9行動 年初の訴え
東京・浅草 被爆者が体験語る
原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は東京に住む被爆者らでつくる東友会の人たちとともに6日、核兵器廃絶を実現させようと東京都台東区の浅草・雷門前で2015年最初の「6・9行動」に取り組みました。「被爆70年、被爆者とともに核兵器廃絶を」と書いた横断幕を広げて、核兵器全面禁止を求める署名を呼びかけました。
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花笠音頭など郷土芸能の実演も交えた宣伝は注目を集めました。
広島市で被爆した東友会の大岩孝平代表理事(83)は、被爆した大勢の人たちが目の前で亡くなったと語り、「悲惨な状況を繰り返してはいけない。何としても核兵器を一発残らずなくしたい」と訴えました。
被爆したため二つのがんと心臓病の手術をしたと語ったのは、日本被団協事務局次長の山本英典さん(82)。「核兵器は70年たった今も人間を苦しめています。残酷な兵器を二度と使わせてはなりません。一人ひとりの署名が世界を動かしています」と4月の核不拡散条約(NPT)再検討会議で国連に提出する署名の協力を呼びかけました。
全労連の長尾ゆり副議長は、核兵器禁止条約の締結を求めるのが世界の流れだとして、「世界を動かしてきたのは私たちの声と運動です」と語りました。
大阪市の2人の女子高校生(16)は「修学旅行に行った広島で体験者の話を聞きました。残酷な核兵器は一刻も早くなくしてほしい」と署名しました。千葉県白井市の男性(72)は「父は7人の兄弟を残し、70年前に戦死しました。戦争をもてあそぶ安倍首相に腹が立ちます。一日も早く核兵器をなくしたい」と署名しました。
行動には東友会の30人をはじめ、東京原水協、全労連、全日本民医連、婦人民主クラブ、日本平和委員会、日本うたごえ協議会、上野の森に「広島・長崎の火」を永遠に灯(とも)す会などから70人が参加しました。
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被爆地・広島でも宣伝
大平衆院議員参加
広島県原水協(大森正信筆頭代表理事)と県被団協(金子一士理事長)は6日、広島市中区の金座街入り口で核兵器廃絶・被爆者援護の署名・募金を訴える、今年最初の「6・9行動」を行いました。これまでで最高の33人が参加しました。
県原水協の川后(せんこう)和幸代表理事、県被団協の大越和郎事務局長らがハンドマイクで、「核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて、被爆地広島から核兵器廃絶の世論と運動を大きく広げましょう」と訴えました。
署名した女性(広島市安佐南区)は、「被爆70年の年に核兵器廃絶へ大きく前進できるといいですね」と話していました。
この行動には、日本共産党の大平喜信衆院議員や広島市議予定候補も参加しました。
6・9行動 1945年8月6日に広島に、同9日に長崎に原爆が投下されました。6や9のつく日に、核兵器廃絶を願う被爆者と連帯して、核兵器禁止条約の締結、被爆者援護を掲げておこなう宣伝・署名行動です。