2015年1月10日(土)
太陽の党に助成金
かけ込みで議員移籍
次世代の党は9日の臨時総務会で、園田博之衆院議員が同党を離党し太陽の党に移籍することを承認しました。園田氏の移籍により、太陽の党は政党助成金の受給資格を得ました。生活の党、日本を元気にする会に続く、助成金を目当てにした“かけ込み”政党です。届出期限は17日。
太陽の党は、園田氏や次世代の平沼赳夫党首らが発起人となり2010年に結成した「たちあがれ日本」に、石原慎太郎元衆院議員らが合流するとともに「党名変更」して12年“結党”しました。
石原氏らが「日本維新の会」に合流したあとも「太陽」は政治団体として存続していました。昨年9月に西村真悟元衆院議員が代表に就きましたが、同氏は年末の衆院選前に離党し次世代から立候補。「太陽」は再び休眠状態になっていました。
「たちあがれ」が10年参院選比例で2%獲得していたことに基づき、園田氏の移籍で政党助成法上の政党要件を満たすことになり、2015年分の政党助成金の受け取りが可能になります。助成金を受け取るためだけの目的で、次世代とは一体関係にある「太陽」に“移籍”をするもの。助成金にむらがるような移籍で、政党・政治家の資格と倫理が問われます。
園田氏自身も、8日の自民党熊本県連の新春の集いで「3カ月ぐらいで自由の身になって皆さんと仕事をしたい」(9日付「熊本日日」)と自民党への復党に意欲を示していると報じられています。