「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年1月11日(日)

部隊突入 3容疑者死亡

仏銃撃事件 人質4人犠牲

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)パリ東部ポルトドバンセンヌの立てこもり現場付近に集まった報道陣と、現場から離れる救急車=9日(島崎桂撮影)

 【パリ=島崎桂】仏週刊紙シャルリー・エブド本社の銃撃事件で、仏治安部隊は9日、容疑者の兄弟2人が立てこもっていたパリ北東ダマルタンアンゴエルの印刷会社に突入、治安当局は両容疑者が死亡したと発表しました。同日、パリ東部ポルトドバンセンヌのユダヤ教系食料品店でも、約20人の人質を取る立てこもり事件が発生し、治安部隊が突入。アメディ・クリバリ容疑者(32)と人質4人の計5人が死亡、4人が重傷を負いました。

 仏メディアによると印刷会社に立てこもっていたのは、サイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)両容疑者で、同社の従業員が人質となっていました。

 一方、ポルトドバンセンヌで射殺されたクリバリ容疑者は、8日にパリ南西モンルージュで発生した女性警官の殺害犯とみられます。仏当局は当初、警官殺害とシャルリー・エブド銃撃との関連はないとしていましたが、その後、両事件の容疑者が同じ過激組織に所属していた可能性が浮上。同時多発的なテロを計画していた疑いが強まっています。

 突入作戦は9日午後5時(日本時間10日午前1時)すぎ、双方の現場でほぼ同時に始まりました。警官隊が厳重警備を敷いたポルトドバンセンヌの現場近くでは、突入の際の銃声とみられる音が複数回聞かれ、周辺は一時騒然となりました。

 ベビーカーに乳児を乗せたまま、立ち入り禁止区域内の自宅に戻れずにいた女性は、突然の銃声に「こんな恐ろしい状況には耐えられない」とおびえた表情で語りました。

 捜査当局は、クリバリ容疑者の協力者とみられる女性の捜査を継続。一部の仏メディアは、クリバリ、シェリフ・クアシ両容疑者が過去に服役中の刑務所内で知り合った可能性を指摘しています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって