2015年1月12日(月)
維新・石関陣営の公選法違反事件
逮捕の市議は会計責任者
群馬
昨年12月の衆院選群馬2区に立候補し、比例代表で復活当選した維新の党、石関貴史衆院議員陣営をめぐる選挙違反事件で、公選法違反(買収)の疑いで逮捕された群馬県伊勢崎市議の山越清彦容疑者は、石関氏の資金管理団体の会計責任者だったことがわかりました。公設第一秘書も務めた文字通りの“金庫番”だったわけで、連座制の適用など、石関氏の政治責任がいっそう問われることになりました。
いっそう問われる政治責任
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石関氏の資金管理団体「石関政経懇話会」の政治資金収支報告書によると、会計責任者として山越容疑者の名前が明記されています。
13年分の報告書によると、石関氏が支部長の「日本維新の会衆議院群馬県第2選挙区支部」から1380万円の寄付を受け取っています。ほかの収入は、「励ます会」名目に資金集めパーティーの収入や個人献金などで、大半が同支部からの寄付です。(図参照)
全て政党助成金
同支部は日本維新の会から1200万円の寄付を受け取っていますが、すべて国民の税金である政党助成金です。
石関氏が昨年12月26日に、群馬県選管に提出した選挙運動費用収支報告書によると、収入は、石関政経懇話会から昨年11月18日に500万円、12月1日に700万円、計1200万円の寄付がすべてでした。
人件費、選挙事務所費、印刷費、広告費、文具代、食糧費など計約625万円を支出していました。
選挙運動費用は
政治資金と選挙運動費用の流れをみると、大半を政党助成金で選挙をたたかった可能性があります。
石関氏は、「迷惑をかけたので」と維新の選対委員長を辞任しましたが、金庫番の関与、買収資金の原資など、求められているのは、国民・有権者への説明責任です。
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アントニオ猪木議員の応援看板設置
山越容疑者の逮捕容疑は、一般的な掲示板設置や看板掲示ではなく、「アントニオ猪木来たる」という看板を伊勢崎市内の幹線道路などに設置するよう依頼し、報酬として約50万円を渡したというものでした。
衆院選のラストサンデーである12月7日に、応援弁士として、「次世代の党」のアントニオ猪木参院議員(ことし1月、「日本を元気にする会」に参加)を招いた集会を周知するためのもので、百数十枚掲示したといいます。
12年12月の衆院選で、自民党新人候補に2万5000票以上の大差をつけられ、比例で復活当選した石関氏にとって、この集会は、大きな意味をもったとされ、当時の地元紙の報道などによると、市内の商業施設駐車場には、買い物客約400人が集まったといいます。