2015年1月18日(日)
世界の気温、史上最高値
米専門家“温室ガスが主要因”
14年平均値
【ワシントン=島田峰隆】米海洋大気局(NOAA)と米航空宇宙局(NASA)は16日、それぞれの調査分析結果として、2014年の世界の平均気温が、観測記録が残っている1880年以降で最も高かったと発表しました。専門家は温室効果ガスの排出による地球温暖化が主要因の一つだとしています。
NOAAによると、昨年の世界の平均気温は14・59度で、20世紀全体の平均と比べて0・69度高くなりました。これまでで最も高い平均気温を記録した05年と10年を0・04度上回っており、観測史上最高です。
地域的には米国東部など一部を除く世界各地で20世紀の平均気温を上回っています。特に米国西部やアラスカ、欧州諸国などで著しく上昇しています。また海面の温度が地球全体で異常に高くなりました。
観測史上で世界の平均気温が最も高かった上位10位の年は1997年以降に集中しています。
NASAの専門家は会見で「長期にわたる気温上昇の傾向は気候変動の影響であり、それは人間の活動による温室効果ガスの排出が主な原因となっている」と指摘。「温室効果ガスの排出は続いているので、今後さらに高い平均気温を記録する年が来るかもしれない」と警告しました。