2015年1月28日(水)
維新・井上議員政党支部 1200万円を不記載
懐入れば管理当事者任せ
なくそう政党助成金
維新の党の井上英孝衆院議員(43)=大阪1区選出=が代表を務めていた政党支部が、政党助成金1200万円を受け取りながら政治資金収支報告書に記載していないことが27日、わかりました。政治資金規正法違反の疑いがあります。
1200万円の不記載が判明したのは、「日本維新の会衆議院大阪府第1選挙区支部」(維新の党に合流したため昨年解散)です。
同支部の政党助成金の収支を記載した「使途等報告書」によると、維新の会本部から2013年に計1200万円の政党助成金を受け取っていました。
政治資金のすべての収支は政治資金収支報告書に記載しなければなりません。
ところが、同支部の13年分の「収支報告書」には、1200万円の記載がありませんでした。こうした不記載は、政治資金規正法で、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金となる違反の疑いがあります。
本紙の取材に、同支部の事務担当者は「認識が甘かった。使途等報告書に書いたので、収支報告書にも1200万円を書けば“二重計上”にあたると思い、記載しなかった。隠す意図はなく、これから修正する」とのべました。
今回の1200万円の不記載は、報道機関の指摘で判明したもの。政党や支部の懐にいったん入れば、管理は当事者まかせ。第三者のチェックが働きにくい、政党助成金の“つかみ金”ぶりが浮き彫りになりました。
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