2015年2月11日(水)
コメ輸入拡大は論外
田村議員 TPP交渉脱退求める
参院決算委
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日本共産党の田村智子議員は10日、参院決算委員会で、環太平洋連携協定(TPP)交渉について甘利明TPP担当相が2月中にも日米協議をまとめる姿勢を示し、米国産のコメ輸入拡大を不可避だと発言(1月27日)したことをとりあげ、「こんな要求をのまなければならないのなら、交渉から脱退すべきだ」と追及しました。
田村氏は、甘利担当相の発言について「関税ゼロでの輸入上限であるミニマムアクセス77万トンとは別に、コメの輸入はありえない」と西川公也農水相に迫りました。西川農水相は「主食用のコメの輸入は慎重に」と述べつつ、特別枠でのコメ輸入については否定しませんでした。
田村氏は「国産のコメは昨年秋、40年前の価格に戻るほど暴落した。今でもミニマムアクセス米のほとんどは国内で売却されており、別枠でコメを輸入・売却したら、国産米の米価はさらに下落するのではないか」とただしました。しかし、佐藤英道農林水産大臣政務官は、「仮定の質問にはお答えできない」と答弁を拒否しました。
田村氏は、コメをはじめ重要5品目などの聖域を確保できない場合は交渉脱退も辞さないとする国会決議を示し、「ミニマムアクセスを超えた輸入など、この決議からはありえない」と交渉脱退を求めました。さらに、西川農水相が「アメリカに対して譲るつもりはない」と発言していることを指摘し、「2月中の日米合意など絶対にあり得ないと明言すべきだ」と迫りました。
西川農水相は「交渉(の担当)は甘利大臣。私どもの考え方をよく聞いて交渉してくれると思う。期限については答えない」と無責任な態度をとりました。