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2015年2月22日(日)

ビキニ核実験 被災は1423隻 文書に記載

紙議員に水産庁初めて提出

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(写真)ビキニ被災文書を提出した水産庁の職員に質問する紙議員(左から2人目)=20日、議員会館内

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(写真)水産庁が初めて提出したビキニ被災文書

 1954年にアメリカが太平洋・ビキニ環礁で強行したブラボー作戦・水爆実験で被災した日本漁船は第五福竜丸以外に何隻あったのか―。ビキニ被災の全容解明にかかわって、水産庁は21日までに、「ない」としていながら保持していたビキニ被災文書類を初めて日本共産党の紙智子参院議員に提出しました。見つかった行政文書のうち、54年11月30日付文書の別紙には、被害をうけた漁船の総数が1423隻になると記載されていました。

 今回水産庁が提出したのは、「倉庫などからわら半紙の束を探しだした。初めて、かつ、すべてのビキニ文書類」という約40点です。ただし、船名などを公開した厚生労働省と違って、「個人情報保護の観点から」と黒塗り箇所も数多くありました。

 被害漁船を記した文書も、県名がわかるだけで、「船名、屯(とん)数、船主住所氏名」などはすべて黒塗りでした。

 「ビキニ水爆実験の際にとられた措置」との文書では、「毎分100カウント以上の放射能が検出された漁獲物は廃棄処分とした」とありました。放射能汚染魚を廃棄した漁船は「992隻」と記しています。

 ビキニ被災船についての調査は54年末で急に打ち切られ、日米両政府は55年1月、第五福竜丸を中心に補償金を支払うことで政治決着させました。


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