2015年2月23日(月)
秘密保護法廃止へ集会
スパイ冤罪事件 北大生の命日
安倍政権の「戦争への道」を許さず、秘密保護法の廃止を求める集会が22日、東京都内で開かれました。この日は戦前のスパイ冤罪(えんざい)事件で投獄された北大生・宮澤弘幸さんの命日。約100人が参加し、同じ悲劇を繰り返さない、と誓い合いました。
宮澤さんが逮捕されたのは日米開戦の1941年12月8日。米国人教師レーン氏への旅行談などが、スパイ行為、当時の軍機保護法違反とされ、懲役15年の重罰が科されました。
宮澤さんが眠る新宿区の常圓寺での集会は、同事件の「真相を広める会」(山野井孝有、山本玉樹代表)が主催。講演で、清水雅彦・日本体育大学教授(憲法学)が、歴史的な国家秘密法制定の動き、施行された秘密保護法の市民生活への重大な影響にふれ、具体化はこれからであり、廃止に向け世論を強めよう、と訴えました。
宮澤さんの妹で米在住の秋間美江子さんが「愛する日本。もう戦争はいやです」とのメッセージを寄せました。