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2015年3月10日(火)

地雷撤去協力で合意

コロンビア政府と反政府武装集団

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 キューバの首都ハバナで和平交渉を行っているコロンビア政府と同国の反政府武装集団コロンビア革命軍(FARC)は7日、長年の紛争で敷設された対人地雷や不発弾などを協力して撤去することで合意したと発表しました。

 同国の主要都市では、合意発表翌日の8日、和平交渉の促進を目的として以前から計画されていた「命のための行進」が行われ、参加者は地雷撤去の合意を歓迎しました。

 コロンビアは世界でもっとも多くの地雷が敷設されている国の一つです。同国政府によると、1990年以降の地雷による死傷者は1万1千人。その4割が一般市民で、約1100人が子どもといわれます。

 今後、FARCは敷設場所などの情報を当局に提供し、FARCのメンバーが平服、非武装で地雷撤去に協力します。ノルウェーの非政府組織(NGO)が支援にあたります。

 コロンビアのサントス大統領は今回の合意を「きわめて重要だ。平和にいっそう近づく」と強調。交渉にあたっているデラカジェ政府側代表は、紛争終結に向けて双方の代表団が大きな「信頼」を築いたと述べました。

 FARC側代表も、「記念すべき日だ。人道的な合意であり、紛争の段階的縮小に貢献する」と評価しました。

 半世紀にわたる事実上の内戦で民間人を含む20万人以上が犠牲となりました。和平交渉は中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)などの支援のもとで2012年から始まり、キューバ、ノルウェーなどが仲介役を務めています。

 これまでの交渉では、5項目の中心テーマのうち、農地改革と武装集団の政治参加、麻薬問題の3項目で合意しています。

 (松島良尚)


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