2015年3月15日(日)
望月環境相 選挙でも「鈴与」頼み
事務所・複合機借り上げ 40万円支出
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国土交通省など国の補助金を受けていた総合物流会社「鈴与」(静岡市清水区、資本金10億円)グループに企業・団体献金の51%を依存していた望月義夫環境相(衆院静岡4区)が選挙でも「鈴与」を頼りにしていたことが、本紙の調べでわかりました。
昨年12月14日投開票の総選挙で、望月氏は7選を果たしました。
望月氏が静岡県選管に提出している「選挙運動費用収支報告書」によると、収入は自らが支部長を務める「自民党静岡県第4区選挙区支部」からの800万円のみ。2014年分の政治資金収支報告書はまだ公表されていないため、この原資は何なのか、不明です。
同支部の13年分の収支報告書によると、約2620万円の収入のうち、政党助成金である自民党本部からの寄付が1200万円、鈴与グループからの献金が450万円で、税金と鈴与マネーが6割強を占めています。12年分も同様に税金と鈴与マネーが収入の55・4%を占めました。
このため、昨年の総選挙も大半は税金と鈴与マネーでたたかったのではと類推できます。
一方、選挙運動費用の支出をみると、「事務所借り上げ料」として鈴与に6万9860円、「複合機借り上げ料」としてグループ会社の「鈴与マテリアル」に33万2737円との記載があります。
同支部は、13年には鈴与から140万円、鈴与マテリアルから10万円の献金を受け取っており、献金が企業側に還流した格好です。
いずれにしろ、望月氏と、補助金受給企業、鈴与との密接な関係は相当なものです。