2015年3月21日(土)
辺野古の作業「岩礁破砕そのもの」
翁長沖縄県知事が会見
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沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は20日、県庁で記者会見し、名護市辺野古への米軍新基地建設に向け沖縄防衛局が海底に設置したコンクリートブロックについて、県が2月26日に臨時制限区域外で行った調査の結果、1カ所については「岩礁破砕そのもの」という印象があると述べました。
また、臨時制限区域内での調査を米軍が拒否したことに対し、「工事船、海上保安庁の船艇が多数出入りをしている状況を照らし合わせると、県の調査船の立ち入りが、運用上の問題があるとは到底理解しがたい。県の行政目的の調査さえできないということは不合理極まりない」と述べ、外務省北米局日米地位協定室に立ち入りを認めるよう、19日に改めて申請したことを明らかにしました。
翁長知事は、岩礁破砕許可の取り消しについては「一つひとつ検証していきたい」としました。そして「(岩礁破砕の)蓋然(がいぜん)性が高いところがあるということは、制限区域内にも調査をさせてもらわないと」とし、「誠意ある態度が求められるので、そうならない場合は、一つの判断材料になるのかなという感じがする」と述べ、調査申請に対する日米両政府の対応によっては、岩礁破砕許可の取り消しを検討する考えを示しました。
21日の新基地建設に反対する県民集会について、「新基地をつくるなとの悲痛な思いを胸に受けとめながら県政を動かしているところ」と述べ、安慶田(あげだ)光男副知事が代理で出席することを明らかにしました。