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2015年4月9日(木)

閉鎖的交渉 国民置き去り

TPPで安倍内閣の政治姿勢を批判

参院予算委 紙智子議員

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 「国の重要な政策で国民の意見をまともに聞かず強引な政治を続けている」―。日本共産党の紙智子議員は8日の参院予算委員会で、国民を置き去りのまま、環太平洋連携協定(TPP)交渉や農協「改革」を進める安倍政権の政治姿勢を厳しく批判しました。


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(写真)パネルを示して質問する紙智子議員=8日、参院予算委

 紙氏は、アメリカがTPP交渉における秘密保持義務を他の国に厳しく迫りながら、国内では、すべての国会議員が全文テキストを閲覧できるようにするなど5項目の方針を米通商代表部のホームページで示していると指摘(図)し、次のように迫りました。

  日本でもテキストを議員スタッフに開示すべきだ。

 甘利明担当相 秘密保持義務という制約がある。

 秘密保持義務を錦の御旗にして、交渉の中身を明らかにしようとしない安倍内閣に対し、紙氏は「国民の理解を得る努力もしない閉鎖的な交渉にいつまでしがみつくのか」と批判。交渉からの撤退を求めました。

 また、紙氏は、安倍政権が進める農協「改革」も、「TPP推進に反対する勢力の権限を奪うことに狙いがある」と指摘。農協法で保障された全国農業協同組合中央会(JA全中)の取り組みが困難になり、中央会がリーダーシップを発揮できなくなるとして、次のようにただしました。

  結局、司令塔つぶしそのものだ。

 林芳正農水相 (JA全中の)法的性格が変わっても、活動をやることは可能だ。

 紙氏は、安倍内閣はJA全中が立案した自主的改革を否定し、問答無用で農協「改革」を押し付けたと指摘。農協金融の規制緩和を求める財界・アメリカの要求にこたえ、「企業が活躍しやすい日本をつくる」という安倍晋三首相と一体に、農協を解体するものだと主張しました。

 さらに、紙氏は、国際協同組合同盟(ICA)も、安倍内閣の農協「改革」を協同組合原則に反する批判していることなどを示し、「世界の流れにも、農家、国民の願いにも逆行するものだ」と強調しました。

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