2015年4月12日(日)
沿岸要求に配慮必要
紙氏「スケソウ削減は打撃」
日本共産党の紙智子議員は7日、参院農林水産委員会で、漁業の資源管理のあり方について質問しました。
水産庁がTAC(漁獲可能量)をABC(生物学的許容漁獲量)と等量にすることを決めたことから、日本海北部のスケソウダラの漁獲枠が1万3000トンから7400トンに大幅に削減されます。紙氏は、TAC設置に当たり、国連海洋法条約で定めた「沿岸漁業社会の経済上のニーズに配慮」したのかと質問。
本川一善水産庁長官は、漁業経営事情を勘案して定めることになっているが、日本海北部のスケソウダラについては、管理シナリオに基づいて決めたと答えました。
紙氏は、沿岸漁業者は、すでに自主的に資源管理を進めていると指摘。日本海北部ではシケが激しく、漁船漁業から養殖業への転換は容易ではなく、漁獲枠の大幅な削減は、漁業経営のみならず水産加工業者への影響が出るとして、沿岸漁業社会の経済上のニーズに配慮するよう求めました。
林芳正農水相は「沿岸漁業者に影響が出る可能性がある。しっかり支援をする」と答えました。