2015年4月15日(水)
農産物 妥協ただす
紙氏 TPP交渉撤退要求
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日本共産党の紙智子議員は14日の参院農林水産委員会で、今月下旬の日米首脳会談を控え大詰めを迎えた環太平洋連携協定(TPP)交渉について質問しました。
紙氏は、TPP交渉に関し、安倍首相が「(日米首脳会談で)必要のない妥協は当然ない」とする一方で、日本は牛肉・豚肉の関税引き下げなど譲歩案を示したとの報道があると指摘。米国内で議会が持つ交渉権限を政府にゆだねるTPA(貿易促進権限)法案が議論されていることを示し、「日米首脳会談で農産物分野の譲歩案で大筋合意して、あとはTPA待ちにするのではないか」とただしました。
紙氏はまた、米通商代表部(USTR)がTPPに関する情報の閲覧条件の緩和方針を打ち出す一方で、日本ではほとんど情報開示されていない問題を取り上げ、「政府は秘密保持の運用はさまざまといいながら、悩んでいるというポーズをとっている」と批判しました。
林芳正農水相は、衆参両院農林水産委員会の国会決議が「守られたと評価いただけるよう交渉する」と述べるにとどまり、あいまいな姿勢に終始しました。
渋谷和久審議官は「秘密保持契約について海外と情報交換している」と答えました。
紙氏は国会決議を守ろうとせず、国民への情報開示の約束もないTPP交渉からの撤退を求めました。