2015年4月29日(水)
農業壊す譲歩許さぬ
紙氏「TPP交渉撤退せよ」
|
日本共産党の紙智子議員は23日、参院農水委員会で、「日本の農業を壊し、国の形を変える日米協議はやめ、TPP(環太平洋連携協定)交渉からただちに撤退すべきだ」と迫りました。
紙氏は、日本側が主食用米5万トンの特別枠を提案したことを指摘し、「関税を変えず、コメの輸入量を増やせば、値崩れを起こすのは明らかだ。これで聖域を守ったといえるのか」と質問しました。
林芳正農水相は「守った」とは答えず「(聖域を守るよう求めた)決議は農水委員会がした。どう解釈するかは委員会で決めること」と答えました。
「関係閣僚として、未解決の自動車分野の引き換えにコメで譲歩しないよう首相に言うべきだ」と迫る紙氏に、林農水相は「国会でのご議論は伝える」と答弁。紙氏は「農水大臣の立場から首相にしっかり迫るべきだ」と強調しました。
日本政府が秘密保持契約を盾に交渉内容や協定テキストの公開を拒否している問題で、紙氏は「テキストの公開を検討すべきだ」と追及しました。内閣官房の渋谷和久内閣審議官は「情報交換は外に言わない前提で行っている」とする一方、「情報提供について、(他の)12カ国と相談する。透明性の確保に努力したい」と答えました。