2015年5月2日(土)
NPT 日本原水協代表団
米の学校で被爆証言
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【ボストン(米マサチューセッツ州)=秋山豊】日本原水協核不拡散条約(NPT)再検討会議代表団のうち静岡県原水協の木藤功理事長を責任者とする一行50人は4月30日、ボストン市近郊にある四つの学校を訪問し、被爆証言にとりくみました。のべ600人超の学生らと、核兵器全面禁止を求める草の根の運動を交流しました。
ボストン・ラテン・スクールでは、広島で8歳のときに被爆した静岡県原水爆被害者の会の川本司郎会長が証言。17〜18歳の生徒ら約120人が耳を傾けました。
川本氏は、原爆で父親を亡くし、母親が川本さんと弟を連れて川へ身投げしようとしたことを、涙ながらに語りました。「核兵器を廃絶するため、若い人たちに立ち上がってほしい」と訴えました。
討論では、学生から「核兵器の禁止条約を結んだ後、実際にどうやってなくせばいいのでしょうか」「核兵器を隠して持ちたがる国にはどう対処すべきですか」など、率直な質問が出されました。
被爆者の本を読んだという女子生徒は「原爆の被害にあわれた方の顔を見ながら証言を聞いて、核兵器が人間の頭上に落とされたことを実感しました」と発言しました。
夜には、アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン氏ら地元の反核・平和活動家による代表団歓迎レセプションがおこなわれました。
手づくりのちらしずしやカレー、ケーキを食べながら、核兵器や沖縄米軍基地問題、世界中で戦争を起こしている米国の軍事政策に対するたたかいなどを交流しました。