2015年5月15日(金)
甘味資源作物を守れ
畠山氏 “TPPで大打撃”
|
日本共産党の畠山和也議員は13日の衆院農林水産委員会で、環太平洋連携協定(TPP)交渉の重要品目の一つである甘味作物(テンサイ)について質問しました。
テンサイは、北海道では甘味資源作物の一つであるとともに連作障害を防ぐのに欠かせない作物です。関税撤廃の影響額は重要12品目のうち15・6%(道の試算)を占め、関連産業への影響も36・7%と大きいのが特徴です。
畠山氏は、生産費をまかなえていないもとでも、連作障害を防ぐため、赤字覚悟でも作り続けているテンサイ農家の実態を紹介。「TPPで関税が撤廃されれば地域経済と雇用は大打撃を受ける。甘味資源作物も守るべきだ」と訴えました。林芳正農水相は、テンサイが輪作を支える重要作物であると認める一方、「国会決議が守られたと評価いただけるようにしていく」と従来の答弁に終始しました。
畠山氏は、西村康稔内閣副大臣がTPP交渉の情報開示発言を撤回した問題に関し、「国の基本にかかわる問題で多くの国民が不安を抱えているのに情報が開示されないのは異常だ」と批判。国民向けの説明会も東京だけでなく地方会場も設け広く開示するべきだと求めました。
西村副大臣は「(市民向け情報公開について)さらにどういうことができるか真剣に考えていきたい」と答えました。