2015年5月20日(水)
「核抑止力」論は誤り
穀田氏 北朝鮮の対応批判
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日本共産党の穀田恵二議員は18日の衆院拉致問題等特別委員会で、4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)で、北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が「核抑止力論」を唱えたことについて政府の姿勢をただしました。
穀田氏は、金氏が「朝鮮半島での平和が守られているのは核を含む強力な抑止力があるからだ」と発言したことを取り上げ、北朝鮮の最大の理論付けが「核兵器は抑止力だという『核抑止力論』だ」と指摘。「被爆国の日本として断じて容認できない」と批判しました。
岸田文雄外相は、金氏の発言を「決して容認できない」と述べながら、核抑止力の是非については言明を避け、「経済建設と核武力建設の並進路線は成り立たないとのメッセージを送り続けることが重要だ」と答弁しました。穀田氏は「核兵器が戦争の抑止力になっているという考え方が根本的に誤っている」と主張しました。
穀田氏は、北朝鮮による特別調査委員会について質問。拉致問題の調査など北朝鮮に約束を断固守らせる「政府の外交力」とともに、国際的に北朝鮮を包囲するために「6カ国協議の中国、韓国など近隣諸国との信頼関係を築くことが不可欠だ」と強調しました。
岸田氏は、中国や韓国など「近隣諸国との関係は重視しながら取り組みを進めたい」と述べました。