2015年5月24日(日)
水銀規制強化が必要
井上議員 水俣条約締結で主張
|
日本共産党の井上哲士議員は21日の参院外交防衛委員会で、水銀を国際的に規制する水銀水俣条約の締結に伴う国内対策の強化を求めました。
井上氏は、南米アマゾン川流域などで水銀を使った小規模な金採掘(ASGM)による水銀中毒が問題になっていることを指摘。ASGM使用目的の水銀輸出を規制する際、外国で転売されないような実効性のある規制が必要だと主張しました。
経済産業省の坂口利彦貿易管理部長は、外為法に基づき最終用途と最終需要者の確認を厳格に行うとともに、事後調査でも確認し、安全保障分野の輸出管理と同様の厳しい管理を行っていくと答えました。
井上氏は、水銀輸出の規制により、輸出でコストを捻出していた水銀回収が減り、水銀汚染物、蛍光管などの水銀添加廃製品が埋め立て処分されることによる環境対策について質問しました。
環境省の鎌形浩史廃棄物・リサイクル対策部長は、高濃度の水銀を含むものについては埋め立て時の水銀の回収を義務づけ、さらに市町村の回収の後押しをしていく方向性だと答弁しました。
井上氏は、地方自治体や業者の意見を十分に聞いて支援するよう求めました。