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2015年6月3日(水)

TPP 主要国は農業保護

紙氏、推進派の参考人ただす

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(写真)紙智子議員

 参院国際経済・外交調査会は5月27日、「我が国の経済連携への取り組みの現状と課題」をテーマとする参考人質疑を行いました。

 日本共産党の紙智子議員は、環太平洋連携協定(TPP)交渉推進の立場の渡邊頼純・慶応大学総合政策学部教授に質問しました。

 紙氏は、本来、対等平等の立場であるべき貿易交渉のあり方に照らし、TPP交渉は問題だと指摘。各国と国民に大きな影響を及ぼすにもかかわらず秘密のまますすんでいる交渉が各国の主権を侵害するのではないかと質問しました。

 渡邊氏は「主権の一部は制限するがそれによるメリットが大きい」などと答えました。

 紙氏は保護主義についても質問。渡邊氏は「衰退産業になっている産業をいつまでも保護するのではなく、見極めが重要」と主張しました。

 紙氏は「各国が重要な産業を保護するのは当然だ」「主要な国で農業を保護せずに完全自由化でうまくいっている国があるのか」と疑問を投げかけました。


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