2015年6月7日(日)
戦争は立憲主義に反する
立憲デモクラシーの会 シンポに1000人
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集団的自衛権の行使容認に反対する学者でつくる「立憲デモクラシーの会」は6日、東京都内(東京大学)でシンポジウム「立憲主義の危機」を開きました。約1000人が参加し、緊急に第2会場、第3会場も用意されました。
山口二郎法政大学教授・同会共同代表のあいさつの後、佐藤幸治京都大学名誉教授が「世界史の中の日本国憲法」と題して基調講演を行いました。
佐藤氏は、政府の司法制度審議会会長や法制審議会委員などを歴任した憲法学者。自民党が4日の衆院憲法審査会の参考人に考えていたと報じられています。
佐藤氏は「第2次大戦の悲劇への反省から、戦後世界では基本的人権の保障と、戦争を立憲主義の反するものとして、平和国家をめざすことがグローバルスタンダードとなった。日本国憲法もそれを具現化している」と指摘。「憲法は押し付けられたとして改憲を主張する人たちに大変怒りをおぼえる」と語気を強めました。
佐藤氏、樋口陽一東京大学名誉教授・同会共同代表、石川健治東京大学教授の3氏がパネルディスカッションを行い、「憲法は何を守るのか」について議論しました。