2015年6月8日(月)
農業委員は公選制で
市町村長の任命制 斉藤氏が批判
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日本共産党の斉藤和子議員は4日の衆院農林水産委員会で、農協法「改正」案について質問し、農業委員会の公選制を廃止して市町村長の任命制にする問題点をただしました。
農業委員会は、農業者から選挙で選ばれた農業委員で構成され、農地の権利移動や転用の許可の業務を行うなど「農民の代表機関」としての役割を果たしてきました。
斉藤氏は、農業委員会は、市町村長から独立した執行機関とされ、その指揮、監督を受けることはないとされてきたと指摘。「市町村長の任命制になれば、その独立性さえ、奪われることになる」と批判し、公選制の維持を求めました。
法案が農業委員会の定数を削減したうえに、利害関係を有しない人を農業委員に加えるとしていることについて、「農業委員会の機能を弱めることになりかねない」と指摘しました。
利害関係がないとして農業委員になった人が後に、利害関係を有した場合の対応について、林芳正農水相は「その委員に対し委員の辞任を促すことになる」と答えました。