2015年6月16日(火)
戦争法案 与野党国対委員長会談で穀田氏
会期延長せず廃案を
国会運営で与党が陳謝
与野党の国会対策委員長会談が15日、国会内で開かれました。自民党の佐藤勉国対委員長は「衆院厚生労働委員会をはじめいくつかの委員会で、合意のないまま審議を進めたことは遺憾だ。今後、野党の意見も真摯(しんし)に受け止め、円満な運営に努めたい。各現場で意見を聞きつつ進めていきたい」と表明。衆院厚労委員会などのこの間の強引な国会運営を事実上、陳謝した形です。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は「労働者派遣法はすべての労働者に関わる重要な問題だ。日本年金機構の個人情報流出問題が出ているもとで厚労省はまともな資料も出さない。そのなかで委員長の職権で審議を強行するのは横暴だ」と指摘。また戦争法案について「憲法審査会で参考人から『違憲』だという意見が出ているもとで、国のあり方に関わる重大問題であるにもかかわらず、与野党の合意のないまま勝手に審議を進めるのは言語道断だ」と批判しました。そのうえで、「報道では、会期延長が取りざたされているが、延長せずに国会を閉じて、戦争法案も労働者派遣法改悪案も廃案にするべきだ」と主張しました。
自民党の佐藤氏は「真摯に受け止め、(各委員会の)現場で対応したい」と表明。会期延長に関しては執行部の方針を待つ考えを示しました。
民主党の高木義明国対委員長は「審議の充実をめざし、特に派遣法については働く人に関わる重大法案であり、補充質疑を含めてきちんとやるべきだ」と指摘しました。