2015年6月20日(土)
「民意は新基地建設反対」
初会談 翁長知事がケネディ米大使に
|
沖縄県の翁長雄志知事は19日、東京都内の米国大使館でケネディ米駐日大使と約40分間会談しました。翁長氏は、日米両政府による名護市辺野古への新基地建設強行について「昨年の、名護市長選挙、県知事選挙、総選挙(の結果)からすると、沖縄県の民意は辺野古に新基地をつくらせないことだ」とのべ、反対の意思を伝えました。翁長知事就任以来、両者の会談は初めて。
会談後に記者会見した翁長氏によると、ケネディ大使は「沖縄の日米安保への貢献は大変ありがたい。これからもアメリカのプレゼンス(存在感)は大変重要であり、日米両国が力をあわせて進めていきたい」と述べました。新基地建設への直接の言及はありませんでした。
翁長氏は会談で、県が求めている大浦湾の制限水域内の環境調査を米軍が拒否し、「沖縄県の調査船だけ入れないことが起きている」と指摘。調査を実施できるよう要請しました。ケネディ大使は回答しませんでした。
米大使館は同日、プレスリリースを公表。この中で、ケネディ大使が翁長氏との会談で、新基地建設に「日米両政府が揺るぎない決意を共有している」と述べ、「唯一の解決策だ」とあらためて表明したと述べました。翁長氏は記者会見で、大使から「唯一の解決策」との「言葉はなかった」としており、両者の意見が食い違っている形です。
ケネディ大使は会談で、6月23日の沖縄全戦没者追悼式に出席する意向を示しました。