2015年6月22日(月)
環境アセスやり直せ
リニア 計画書にない2変電所
衆院国交委で本村議員追及
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リニア新幹線の工事計画書にない変電所建設計画が新たに長野県豊丘村と岐阜県恵那市の2カ所あることが明らかになりました。中部電力が先月、自治体に示すまでJR東海はこの事実を説明せず、国土交通省もつかんでいなかったことが分かり、本村伸子議員が19日の衆院国土交通委員会で追及しました。
本村氏は「恵那市では小学校や保育園の真上を高圧線が張られ、子どもたちに電磁波の悪影響を及ぼすのではないかと懸念されている」と述べ、計画は事実かとただしました。経産省の吉野恭司大臣官房審議官は今年2月、JR東海が中電と契約したと答えました。
本村氏は、変電所と送電設備の建設費はJR東海が負担することを確認したうえで、リニア新幹線の環境影響評価(環境アセス)書や工事実施計画書の記載や事実の把握について質問しました。国交省の藤田耕三鉄道局長は「環境影響評価書にも工事実施計画書にもない」と、国として把握していなかったと認めました。
本村氏は「環境アセス逃れといわれても仕方ない。環境アセスや事業説明会をやり直すべきだ」と追及。太田昭宏国交相は「丁寧に説明するよう指導する」と述べるにとどまりました。