2015年6月25日(木)
戦争法案 強行狙う延長論外
国対委員長会談 穀田氏が批判
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与野党国対委員長会談が24日、国会内で開かれました。自民党の佐藤勉国対委員長は95日間の会期延長をしたことについて、「不満の党もあるだろうが、国益や国民生活に関わるものとしてやむをえない」と弁明しつつ、「(今後は)円満に審議を行える環境づくりをしたい」と述べました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は「会期延長の中心は、戦争法案を強行成立させるためであり断じて許すことはできない」と述べるとともに、「戦争法案は、審議を通じて違憲性が明らかになり、答弁もぼろぼろで廃案しかないことがはっきりしている。それを数の力で延長するなど論外だ」と与党の姿勢を批判しました。
また、「大幅な会期延長は議会制民主主義を破壊するものだ」と指摘。95日間という戦後最長の延長幅は「一臨時国会にも相当するもので、定められた会期の中で結論をうるという会期制のルールにも反する。許しがたい」と述べました。
穀田氏は、戦争法案反対の声が国会内外で広がっているとして、与党は国民の声に耳を傾けるよう主張。「丁寧な慎重な運営なしに『円満な審議』などあり得ない。『一方的な強行採決はしない』と約束すべきだ」と迫りました。自民党の佐藤国対委員長は「現場で決める。話は承った」と述べるにとどまりました。
民主党の高木義明国対委員長は「大幅な会期延長は、本来すべきでない」と述べ、戦争法案の慎重審議を指示するよう求めました。